Si lヴァルドワーズ県の経済網は、その大部分が中小企業・中小産業により構成されていますが、他方で、同県は、その経済活動において重要な役割を果たしている大企業をも数多く受容れています。フランス全国及び世界的に有名な企業の本社や工業グループが、すでにヴァルドワーズ県を進出先として選んでいます。セルジ・ポントワーズ産業集積地、アルジャントゥイユ・ブゾン工業地帯(『レ・リーヴ・ドゥ・セーヌ(セーヌ川両岸)』)、ロワシー・アン・フランス区域(シャルルドゴール国際空港近く)では、きわめて多数の企業を受容れています(3M, エイメック・スピー, BP, ジョンソン, ダッソー, サジェム, プジョー, タレス, トムソン, 富士通シーメンス, JVC, シャープ, アカイ, コニカ, オーペル, ローヴァー, ヤマハ, ニールセン, デルファイ, ヒスパノ・スイザ, パイオニア...)。
これらの企業は重要な注文主であり、高密度かつ多様な下請企業の需要を生んでいます。しかしながら、ヴァルドワーズ県の工業生産の重要部分は、同県に存在する多数の中規模企業により担われています。
これら中規模企業の活動は、とりわけ、高度テクノロジー関連のあらゆる部門にわたっています ―― 機械・工業設備製造、デジタル技術、エレクトロニクスによる生産活動、高度付加価値製品製造...。ヴァルドワーズ県はロボット製造分野ではフランスで第一位を占めています。
ヴァルドワーズ県は、さらに、フランス政府により公認された以下の4つの『知的産業集積地』と境を接しています:
— 『総合ソフトウェア・システム開発』(システマティックSYTEM@TIC)
— 健康・バイオテクノロジー(メディテック・サンテMEDICEN PARIS REGION)
— 画像・マルチメディア・デジタルライフ(CAP DIGITAL)
— 交通安全システム・環境優先型交通システム(ヴェスタポリスMOV'EO)
同様に、これら先端産業集積地は数年前より、多分野におよぶ能力ある企業網で結ばれています(機械工業委員会、『測量』ネットワーク、ヴァルドワーズ・デジタル関連企業クラブ、ヴァルドワーズ県・イヴリーヌ県合同衛星組合(VOYSAT)...)
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ヴァルドワーズ県内では、面積にして2,500ヘクタールの土地が経済活動に当てられており、これは県内全面積の2 %に相当します。セルジ・ポントワーズ市およびロワシー・シャルルドゴール市の経済集積地は、このように、企業受入れにすぐに利用可能な、超広大な土地を有しています。それに加え、21のビジネス・パークがそれぞれ、すでに1,000人の被雇用者を受け入れています。
約20年の間に、ヴァルドワーズ県は10万人を超える新たな雇用創出に成功しました。これは、フランスにおいて達成された経済成長としては最大の成果の一つです。最近10年間では、ヴァルドワーズ県は数回に渡り、雇用増加においてはフランス国内県第一位を獲得しています。例えば2003年には、ヴァルドワーズ県は民間部門の雇用数増加率で、イルドフランス地域で第一位の県となりました(工業・商業雇用協会(ASSEDIC)調べ)。また、他県に比べ、第三セクターにおけるスピーディーな雇用増加をかんがみれば、ヴァルドワーズ県は、イルドフランス地域に進行しつつある脱工業化現象に打ち勝っていると言えます。